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外資系コンサルティングファームの新卒アソシエイト仕事術 episode.05

episode.05 外資系コンサルティングファームの新卒アソシエイト仕事術---先回りすることを極めよ

外資系コンサルティングファームの新卒アソシエイト仕事術 episode.05

目次
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はじめに

外資系コンサルティングファームBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)に新卒で入社した女子 “ファンタジスタ品川” さんが、コンサルティングファームに新卒で入社するも、活躍できていない。とお悩みの皆さんの為に、センスたっぷりな、コンテンツを書いてくれました!

「外資系コンサルティングファームの新卒アソシエイト仕事術」とは

新卒で外資系コンサルティングファームに入社したら、どうやって、1人前として立ち上がるのか?

アソシエイトとしてどのような仕事術を駆使して強者揃いの外資系コンサルティングファームで戦い、上司や仲間から評価を得てきたのか?

について外資系コンサルティングファームBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)に新卒で入社した女子 “ファンタジスタ品川” さんが大いに語ってくれています。

こちらのコンテンツは、episode.0からスタートし、episode.20まで、徐々にレベルが上がっていくように仕立てられていますので、順番にご覧いただくのがおすすめです。

また、それぞれのテーマをもとに、考えるエンジン講座代表の高松智史とファンタジスタ品川さんが、解説している「動画」もyoutubeにUPしておりますので併せて、お楽しみください。
記事から見ても、動画から見ても、楽しめると思います。

対談形式の解説動画は記事の最後に掲載しています

外資系コンサル新卒入社女子、”ファンタジスタ品川” とは?

海外大学から、新卒でBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)に入社の素敵女子。
その後、6年?くらいBCGで戦い、突如、医者の道に。BCG時代の私のお気に入りであり、今でも何かと頼りにしている人物こそが「ファンタジスタ品川」

海外大学で専攻していたのは・・・「生化学」。あ~なるほど、だから「医者」目指してるんだ!という納得感以上に、「え?理系なの?」という思いが充満しております。そんな、彼女が今回の主人公。
もう少しちゃんと聞こうとファンタジスタに聞いたら、

ファンタジスタ品川

最初の大学での専攻は生化学でした。生化学とは、生体内の化学物質(タンパク質やコレステロールなど)の機序を、勉強します。 わたしは、セレノシステインという21番目のアミノ酸を含んだタンパク質についての研究室にいました。(タンパク質はアミノ酸で構成されている。ヒトタンパク質のアミノ酸は20種だが、セレノシステインは21番目のアミノ酸) 超ちなみにですが、その研究室はボスがロシア人で、旧ソ連系の国出身の研究員ばっかりでしたw

だとさ。

コンサル用語/BCG用語

本文に入る前に、コンサルティング業界やBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)で使われている、コンサル用語/BCG用語について少し補足しておきます。

UP or OUT

アップ or アウト。「昇格するか、さもなければ、辞めて頂きます。」という、プロフェッショナルを表す言葉。であり、「コンサルティングファームに転職したくない!」と思わせるお言葉。
ではありますが、みなさんが一般的なイメージと実際は少し違います。

役職

コンサルティングファームごとに少し呼び方は違いますが、BCGではこんな感じです。

役職(BCGの場合)
  • A(アソシエイト):入社3年目まで
  • C(コンサルタント):入社5年目くらい
  • PL(プロジェクトリーダー):入社8年目くらい
  • PP(プリンシパル):入社10年目くらい
  • P(パートナー/MD):入社12年目くらい

テニュア

テニュアとは、A1、A2、C1、C2のように、「役職+何年目か?」で括った階層のこと。評価は、この単位で行われる。例えば、「高松さんは、A1として、全然だめだよ」とか「品川さんは、A2でぐっと伸びたね」的に使います。

PL(ピーエル)

プロジェクトリーダーのこと。アソシエイトとコンサルタントを2-3名従え、パートナーと戦い、顧客に価値を出す勇者のこと。

プロジェクトが燃える

これは世にいう“案件が火をふいている”というのと同じ。うまくいってない案件を指す。しかし、コンサルの場合、貰っている額が額であるのもそうですが、それ以上に “付加価値はあくまで、単なる紙” であること。だから、燃える燃える。ケースがうまくいかなかったら、まさに大炎上です。

空パック(カラパック)

パワーポイントの各スライドにタイトルだけを書いた資料のこと。一見、仕事終わった感だけを生む、この世で私が大嫌いであり、無意味だと思うモノ。

アソシエイト仕事術 episode.05 先回りすることを極めよ

コンサルタントとして立ち上がるための仕事術—上司との付き合い方

コンサルティングファームに入社できるほど優秀であるがための落とし穴。ケースリーダーや、パートナーの気持ちを理解し、うまく付き合えてますか?

あなたには、こういう経験がないだろうか。

2日前−−−

上司

ちょっとスーパーマーケット業界の競合別の市場占有率調べといて

1日前−−−

あなた

だいたい調べられたぞー。リーダーの時間は、、と。あら。もう今日はクライアント先から帰ってこないのか。じゃあ明日にするか

本日−−−−−

上司

おいー、あの件どうなった??どんだけ時間かけてるんだよ

あなた

・・・おいおい。昨日時間取れなかったのはリーダーの予定がパンパンだからじゃないの


ちょーーーーーーっと待て。
落ち度はリーダーではない。

リーダーの動きを先回りしなかった、あなたに落ち度がある。

アソシエイトの仕事は、いい資料を作るだけではない。それを短時間で行わなければいけない。なぜならリーダーはその情報を素早く手に入れることで、更に思考の進化に時間をたっぷり使うことが出来るからだ。つまり、さっさと効率のいいタイミングでリーダーに報告しなければ、あなたの仕事は意味がないのである。

あなたは、リーダーの動きを先回りできているだろうか?自分の仕事が軸になっていないだろうか?この仕事が終わったから、リーダーに声をかけよう、ではなく、リーダーの時間がいつ空いていて、どのスキマ時間に話を聞いてもらうか。そういう意識を持てているだろうか?

だが、こういう悩みを持ち始めたのは、あなたが少しずつ成長し始めていると思っていい。もし、本当に何も任せられないやつなら、リーダーはそもそもあなたがいつ報告するかも含めてすべて管理しようとしてくるはずだ。いかに先回りをするかを悩めるということは、あなたにはある程度の裁量が与えられているのだ。

では、どうやって先回りしたらいいのだろう?

答えはズバリ、「リーダーの気持ちになって考える」ことだ。

あなた

え?リーダーの時間をいつ取るかという話で、そこまで考えなければいけないの?

ともしあなたが考えたなら、すこしだけ褒めてあげよう。その通り。これは実は、リーダーの時間管理の話だけではない。

例えば、前述の調査について。

2日前−−−『ちょっとスーパーマーケット業界の競合別の市場占有率調べといて』の正解

あなた

リーダーは、この調査結果を1週間後の水曜のクライアントミーティングの材料にしたいんだな。来週月曜、社内ミーティングでパートナーに見せるつもりだろう。そしたら出来たら木曜、遅くとも金曜の朝イチで見たいはずだ。

あなた

わかりました!あ、リーダー明日は午後からクライアント先行った後、帰社されないですよね?来週のクライアントミーティングの前にパートナーに見せるって考えたら、明日か明後日までにはほしいですよね?明日クライアント先行った後、PCにデータ送って電話で議論させてもらうのと、金曜朝イチでface to faceで議論するのと、どっちが都合いいですか?

調査を振ってくるリーダーの心をここまで読めていれば、次の手を打つことは造作もないだろう。同じ2日後にデータを持っていくにせよ、このように最初から提案するのと、リーダーから『あれ、どうなった?』と言われるのでは雲泥の差である。

「雑用力を極めよ」でも話したが、先回り力というのは非常にパワーを持っている。

今回はスケジュール管理を例に挙げたが、他にも

  • データをどう見せるか
  • 社内ミーティングに向けて何を準備するか
  • クライアントミーティングで誰に出席してもらうか
  • カスタマー調査の段取りをどう組むか
  • インタビュー項目をどう設定するか

等、いろいろな場面で活用出来る。

そのやり方の根本は先程も述べた通り「リーダーの気持ちになって考える」ことだ。

え?リーダーになったことないのだから、リーダーの気持ちなんて分からない、と?
どれだけ甘えん坊なのだろう!甘えん坊将軍と呼ばせていただこうか。

ではリーダーに聞けばいい。毎日でも、3日毎でも、1週間の終わりにでも。
ただし、リーダーだって忙しい。ただ聞くのではない。自分なりにリーダーがどう考えたかを考えてから、「あの時ってどう考えていましたか?」と答え合わせさせてもらうのだ。

新卒でコンサルファームに入社するアソシエイトは、相手の気持ちになって考える事があまり得意でない人が多い。今まで自分自身が優秀だったためにその必要がなかったのであろう。是非、トライしていただきたい。

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考えるエンジン講座代表であり、BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)で8年過ごした高松智史の著書『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』は、BCGに入社して、3年間で学んだことがギッシリ詰め込まれています。

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コンサルの思考と作法。
それは、業界も業種も関係なく、ビジネスパーソンとして身につければ間違いなく圧勝できる究極かつ普遍的なスキルです。
BCGで過ごした、2度はできない「濃すぎた、怒られた」最初の3年間。そこで叩き込まれた全てを皆さまに伝授させていただきたい。
もちろん、「ただ普通に解説する」なんてことはいたしません。
全ての真髄を「VS」形式で鋭角に科学していきます。
更に言うと、3年目で終わることなく「4年目の高み」を味わう資格も皆さんに得てもらいたい。ぜひ挑戦して欲しい。そんな想いと野望が詰まった一冊です。学生も新人もベテランも、行き詰まっている人も調子こいている人も。 次のステージへ上がるための「何か」を探している人は、ぜひ!

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さいごに

【解説動画】アソシエイト仕事術 episode.05 先回りすることを極めよ

今回のテーマをもとに、考えるエンジン講座代表の高松智史とファンタジスタ品川さんが、対談しながら解説している動画も併せて、お楽しみください。

【イッキ読み】外資系コンサルティングファームの新卒アソシエイト仕事術

こちらのコンテンツは、episode.0からスタートし、episode.20まで、徐々にレベルが上がっていくように仕立てられていますので、順番にご覧いただくのがおすすめです。

episode.05 外資系コンサルティングファームの新卒アソシエイト仕事術---先回りすることを極めよ

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