アソシエイトとは?

コンサルタントとして立ち上がるための仕事術

第5講 先回りすることを極めよ

戦略コンサルティングファームのアソシエイトの正しいワークスタイルとは?

 

新卒でアソシエイトとしてBCGに入社し、コンサルタントとして6年間戦った ”ファンタジスタ品川さん”*に、コンサルタントに昇格するまでの正しい仕事術をご紹介いただきました。

*ファンタジスタ品川さん: 海外大学から、新卒BCG入社の素敵女子。その後、6年BCGで戦い、突如、医者の道に。海外大学で専攻していたのは「生化学」。「え?理系なの?」という空気が充満しております。

”ファンタジスタ品川” さんがよくわかるQAはこちら。

 

アソシエイトの仕事は、プロジェクト実行において、ほぼ大半の作業を占め、地味で大変な作業が多いように見えますが、コンサルタントとしての「基礎」が出来上がる大切な時期です。

 

ここでは、アソシエイトとして過ごす、コンサルタントに昇格するまでの大切な時期の「仕事術」を読み進めるごとにレベルが上がっていくよう、全20回に亘ってご紹介いただきました。

※ 考えるエンジン講座代表タカマツとの対談形式での解説動画もありますので、併せてご覧ください。

 

今回は「第5講 先回りすることを極めよ」です。 

コンサルファームに入社できるほど優秀であるがための落とし穴。
ケースリーダーや、パートナーの気持ち、理解できていますか?


第5講 先回りすることを極めよ

あなたには、こういう経験がないだろうか。

2日前−−−『ちょっとスーパーマーケット業界の競合別の市場占有率調べといて』

1日前−−−(だいたい調べられたぞー。リーダーの時間は、、と。あら。もう今日はクライアント先から帰ってこないのか。じゃあ明日にするか)

本日−−−−−『おいー、あの件どうなった??どんだけ時間かけてるんだよ』(・・・おいおい。昨日時間取れなかったのはリーダーの予定がパンパンだからじゃないの)


ちょーーーーーーっと待て。落ち度はリーダーではない。

 

リーダーの動きを先回りしなかった、あなたに落ち度がある。

 

アソシエイトの仕事は、いい資料を作るだけではない。それを短時間で行わなければいけない。なぜならリーダーはその情報を素早く手に入れることで、更に思考の進化に時間をたっぷり使うことが出来るからだ。つまり、さっさと効率のいいタイミングでリーダーに報告しなければ、あなたの仕事は意味がないのである。

 

あなたは、リーダーの動きを先回りできているだろうか?自分の仕事が軸になっていないだろうか?この仕事が終わったから、リーダーに声をかけよう、ではなく、リーダーの時間がいつ空いていて、どのスキマ時間に話を聞いてもらうか。

 

そういう意識を持てているだろうか?

 

だが、こういう悩みを持ち始めたのは、あなたが少しずつ成長し始めていると思っていい。もし、本当に何も任せられないやつなら、リーダーはそもそもあなたがいつ報告するかも含めてすべて管理しようとしてくるはずだ。いかに先回りをするかを悩めるということは、あなたにはある程度の裁量が与えられているのだ。

 

では、どうやって先回りしたらいいのだろう?

 

答えはズバリ、「リーダーの気持ちになって考える」ことだ。

 

え?リーダーの時間をいつ取るかという話で、そこまで考えなければいけないの?ともしあなたが考えたなら、すこしだけ褒めてあげよう。その通り。これは実は、リーダーの時間管理の話だけではない。 例えば、前述の調査について。

 

2日前−−−『ちょっとスーパーマーケット業界の競合別の市場占有率調べといて』
(リーダーは、この調査結果を1週間後の水曜のクライアントミーティングの材料にしたいんだな。来週月曜、社内ミーティングでパートナーに見せるつもりだろう。そしたら出来たら木曜、遅くとも金曜の朝イチで見たいはずだ。)

 

「わかりました!あ、リーダー明日は午後からクライアント先行った後、帰社されないですよね?来週のクライアントミーティングの前にパートナーに見せるって考えたら、明日か明後日までにはほしいですよね?明日クライアント先行った後、PCにデータ送って電話で議論させてもらうのと、金曜朝イチでface to faceで議論するのと、どっちが都合いいですか?」

 

調査を振ってくるリーダーの心をここまで読めていれば、次の手を打つことは造作もないだろう。同じ2日後にデータを持っていくにせよ、このように最初から提案するのと、リーダーから『あれ、どうなった?』と言われるのでは雲泥の差である。

 

「雑用力を極めよ」でも話したが、先回り力というのは非常にパワーを持っている。

今回はスケジュール管理を例に挙げたが、他にも

  • データをどう見せるか
  • 社内ミーティングに向けて何を準備するか
  • クライアントミーティングで誰に出席してもらうか
  • カスタマー調査の段取りをどう組むか
  • インタビュー項目をどう設定するか


等、いろいろな場面で活用出来る。

 

そのやり方の根本は先程も述べた通り「リーダーの気持ちになって考える」ことだ。

 

え?リーダーになったことないのだから、リーダーの気持ちなんて分からない、と?どれだけ甘えん坊なのだろう!甘えん坊将軍と呼ばせていただこうか。 ではリーダーに聞けばいい。毎日でも、3日毎でも、1週間の終わりにでも。ただし、リーダーだって忙しい。ただ聞くのではない。自分なりにリーダーがどう考えたかを考えてから、「あの時ってどう考えていましたか?」と答え合わせさせてもらうのだ。

 

新卒でコンサルファームに入社するアソシエイトは、相手の気持ちになって考える事があまり得意でない人が多い。今まで自分自身が優秀だったためにその必要がなかったのであろう。是非、トライしていただきたい。


第5講 先回りすることを極めよ 解説動画

 

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