アソシエイトとは?

コンサルタントとして立ち上がるための仕事術

第11講 質問力を極めよ

戦略コンサルティングファームのアソシエイトの正しいワークスタイルとは?

 

新卒でアソシエイトとしてBCGに入社し、コンサルタントとして6年間戦った ”ファンタジスタ品川さん”*に、コンサルタントに昇格するまでの正しい仕事術をご紹介いただきました。

*ファンタジスタ品川さん: 海外大学から、新卒BCG入社の素敵女子。その後、6年BCGで戦い、突如、医者の道に。海外大学で専攻していたのは「生化学」。「え?理系なの?」という空気が充満しております。

”ファンタジスタ品川” さんがよくわかるQAはこちら。

 

アソシエイトの仕事は、プロジェクト実行において、ほぼ大半の作業を占め、地味で大変な作業が多いように見えますが、コンサルタントとしての「基礎」が出来上がる大切な時期です。

 

ここでは、アソシエイトとして過ごす、コンサルタントに昇格するまでの大切な時期の「仕事術」を読み進めるごとにレベルが上がっていくよう、全20回に亘ってご紹介いただきました。

※ 考えるエンジン講座代表タカマツとの対談形式での解説動画もありますので、併せてご覧ください。

 

今回は「第11講 質問力を極めよ」です。

あなたは、ムダなプライドを捨てて、上司に質問できていますか?

百戦錬磨のコンサルタントと比べれば、わからないことが多いことは恥ずかしいことではありません。

ただ、質問の方法を間違えると恥ずかしい思いをすることも。

上司に質問するときの、「正しい質問の方法」をご紹介いただきました。


第11講 質問力を極めよ

小学生のときから優秀!優秀!と拍手を浴び、大学は誰もが羨む一流校。激戦をくぐり抜けて就職活動Tire1(もしくはTire2)のコンサルファームに入社し、自身の優秀さにうっとりしていることだろう。 あとは横一列に並んだ同期。彼らから一歩抜きん出たい。常に優秀道を歩んできた貴方がそう思うのは当然である。

 

だが貴方はちょっぴり緊張の面持ちで臨んだ最初のミーティングで驚愕するだろう。

 

「みんなが何を言っているか、、、わからない」

 

日本語を話しているはずなのに、何も頭に入ってこない。。。中学時代の英語のリスニングのほうが何を言っているかわかった。 後でメモを見返しても、理解できた会話の断片を記しているだけで、結局何の話をしていたのかはサッパリで、論点の「ろ」の字もない。

 

―――――――どうしよう。

 

このように、ケース初日に途方にくれるアソシエイトのなんと多いことか。 そして「こんなアホな質問したら、バカと思われるのではないか」と思って黙ってしまうアソシエイトのなんと多いことか。「忙しい上司の時間を自分のくだらない質問タイムで潰してしまうのは良くないのでは」と考えるアソシエイトの、なんと多いことか!!

 

そんなアソシエイトたちに伝えたい。

 

あなた達は、紛うことなき「バカ」なのである。まずそれを認めよ。

 

おかしい、優秀なはずだ!小学校の時から神童と呼ばれ、一流校、一流ファームに入れたのだから!!

―――――――比較の問題である。

 

猿の軍団に紛れれば、どんな人間でも相当のIQの持ち主である。 あなたがいる世界は、全員が小学校の時から神童と呼ばれ、一流校に入学し、一流ファームに入社し、そしてさらにそのファームで鍛えられた人たちなのだ。 まずは今の環境で自分は一番の「アホ」であることを認めよ。かっこつけるな。 わからないことは徹底的に聞け。前回のミーティングでわからなかったことは全部潰せ。そして上司の時間を潰してしまうのがもったいないと思うのなら、何がわからないのかをきちんと整理してくればいい。

 

それでもまだ躊躇う人は多いだろう。あまりに当たり前な質問をしてしまうことで、「バカ」と思われたくないだとか、やっぱり上司の時間を取りづらいだとか考えてしまうのだ。

だが、上司からしたらわからないことはどんなことでも質問してきてほしいのだ。なぜなら、アソシエイトがどこまで理解できているかを常に把握しておきたいからである!これは仕事の効率を考える上で非常に重要な情報であり、どこをどう調べても出てこない類のものである。本人から「わかりません」と自己申告してくれれば、部下の理解度を把握でき、さらにその理解度を引き上げることができるという一石二鳥なのだ。

 

「せめて、せめて少しでも「バカ」と思われないようにはできませんか・・・!」

 

なくはない。知らないことは隠せない。だとしたらあとは聞き方の問題である。

 

まずは自分の理解度を示す。

次に、何がわかれば自分は全体を把握できるのかを示す。

そして具体的な質問に入っていくのである。

 

2点目は、自身で整理する必要があり、ここがきちんとできていると『わからないなりに考えてきたな』と思ってもらえるだろう。 質問をされた側は、この2点目の「何がわかれば全体が把握できそうか」を常に考え、効率よく理解してもらうにはどうしたらいいかを考える。そこを先に伝えてもらえると、『お、やるやん』と思うだろう。

 

例えばこのようなケースを示そう。 

「○○さん、先程のミーティングのことなのですが、恥ずかしながら議論内容が全く理解できなくて。ちょっとお時間いただいてわからないところを質問させていただいていいですか? 人事制度策定の具体論について、どうクライアントの佐藤さんに詰めていくか、という話なのはわかるのですが、先方の人間関係が全く把握できてないのと、どういう具体論なのかがわかっていないのと、今回やろうとしている具体論での課題がわかっておらず。そうですね、議論内容のほぼ全部といっても過言ではないですね(苦笑)。今申し上げた3点を把握できれば、前回のミーティング内容は理解できると思うんです。 あ、お時間いただけますか!では人間関係から、、具体的には一番話に出ていた鈴木さんと、高橋さん、あとたまに出てくる田中さんの所属組織と今回の人事制度についてどう考えている方たちなのか教えてもらえますか。(続)」

 

と、このように聞いてもらえると、質問される側も回答しやすく、『お、こいつちゃんと考えているな』と思ってもらえやすいだろう。

 

わからないことを隠さず、そして答えやすい質問の仕方を心がけよ。


第11講 質問力を極めよ 解説動画

アソシエイトの仕事術

 

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