アソシエイトとは?

コンサルタントとして立ち上がるための仕事術

第12講 日本語力を極めよ

戦略コンサルティングファームのアソシエイトの正しいワークスタイルとは?

 

新卒でアソシエイトとしてBCGに入社し、コンサルタントとして6年間戦った ”ファンタジスタ品川さん”*に、コンサルタントに昇格するまでの正しい仕事術をご紹介いただきました。

*ファンタジスタ品川さん: 海外大学から、新卒BCG入社の素敵女子。その後、6年BCGで戦い、突如、医者の道に。海外大学で専攻していたのは「生化学」。「え?理系なの?」という空気が充満しております。

”ファンタジスタ品川” さんがよくわかるQAはこちら。

 

アソシエイトの仕事は、プロジェクト実行において、ほぼ大半の作業を占め、地味で大変な作業が多いように見えますが、コンサルタントとしての「基礎」が出来上がる大切な時期です。

 

ここでは、アソシエイトとして過ごす、コンサルタントに昇格するまでの大切な時期の「仕事術」を読み進めるごとにレベルが上がっていくよう、全20回に亘ってご紹介いただきました。

※ 考えるエンジン講座代表タカマツとの対談形式での解説動画もありますので、併せてご覧ください。

 

今回は「第12講 日本語力を極めよ」です。

当たり前のようでできていない、日本語力の鍛え方。

相手に伝える力が磨かれる2つのコツをご紹介いただきました。


第12講 日本語力を極めよ

さて、あなたは今回のタイトルを見てきっとこう思うだろう。

「さすがにそれは、極めている…」と。

「留学してたから英語はまあある程度は極めているし、フランス語はかじった程度だけど。日本語?母国語だわ!!!」

 

そうのたまう人たちの、なんと日本語の不自由なことか。

今回極めてほしい日本語力は、大きく2つある。

一つは単語力、そしてもう一つは文法力である。

 

あなたは唖然とするかもしれない。そんなことすら、自分は習得できていないのか?と。

 


単語力を鍛える

まず単語力について触れよう。

あなたたちが理解できている単語は、今まであなたたちがいたfieldのみと考えたほうがいい。例えば大学、部活、家庭、、、。 だが一方、ビジネスの現場での単語力は不自由しているはずである。え?今いる部署では不自由していないって?なるほど、そうかもしれない。だがそれはあなたがいる部署限定だと思ったほうがいい。たとえ同じ会社だとしても、別部署になると知らない単語が飛び交い、あなたが発する単語は非常に幼稚だと捉えられるだろう。

 

そしてコンサルタントになると、いろんな業界、職種の現場に赴くことになる。彼らの言語を彼らの目線で瞬時に習得できないと、「こんな事も知らないやつに うちの企業のことを理解できるわけがない」と思われてしまうだろう。「オフサイド」「レッドカード」の意味を知らずにサッカーをプレイするプロプレイヤーがいないのと同じことである。

 

まず、意味のわからない単語はなるべく早く全て潰すのだ。業界本を買ってもいいだろう。コンサル業界に身を投じたのであれば、ビジネス、会計用語は当然理解しておく必要があるだろう。更にクライアントの業界用語も知らねばならない。おいおい追いつく?遅すぎる。プロジェクトリーダーは、アサインされたその瞬間、Day0のタイミングでアサインされた業界本を購入し、業界の構造とともに、基本単語を習得していく。プロジェクトリーダーだってそのような努力をするのだ。いわんやアソシエイトをや、である。

 


文法力を鍛える

そして文法力である。

こちらもなんと不自由な人が多いことか。就職活動のとき。市場調査、分析を上司に説明するとき。スライドをクライアントに説明するとき。思考が整っていないことを口にするとき、意味不明なことを口走るのである。

 

「そう言ったって!今更日本語の文法を習えというのですか!」

 

そうは言わない。さすがに日本語が母国語なのだから。

今から指摘する3つのことを意識すればだいぶ改善されるであろう。

 

まずひとつ目。主語と目的語をはっきりさせる。

どうしても日本語の性状上、主語と目的語を省略しがちであるが、これが文法をめちゃくちゃにする原因の一つである。経験がないだろうか?焦って喋っているうちに主語がずれていたということが。特に目的語は意識して挿入するようにしよう。あなたからしたら”当たり前”なことでも、聞く側からしたらそうではないことは往々にしてある。

 

2つ目。単語は正しく使用する。

こちらもまた、「出来てないわけない」と思うだろう。だが、似たような意味の単語を別の場面で使用しているところをよく見かける。例えば「算数」と言うべきところを「数学」と言ったり、「登録者数」と言うべきところを「ユーザー数」と言ったり。例を挙げれば枚挙にいとまがない。あなたの周りには賢い人が多いだろうと思われるので、大意は取ってもらえるのかもしれない。大意を取ってもらえればいいではないかと思うあなたは甘い。そういう些細な言葉の意味の違いがあると、思惑がズレて伝わってしまう。そして上司には、「あ、こういう言葉の端まで気を回せない、大雑把な人なのだな」と思われてしまい、あなたの評価にストレートにつながる。プロフェッショナルとしては言葉の端までピシっと整っていてほしい。

 

そして3つ目。単文を3行で終える。

これは簡単なようで、かなり意識をしないとできない。口で何かを伝えるより脳内の情報のほうが圧倒的に多く、ついつい口からずーっと言葉が出続けてしまう。そしてパニックになればなるほど、ごちゃごちゃと長ったらしい文章を喋り続けてしまうのだ。落ち着いて、一文一文を単文でしゃべる。そして言いたいことは3行で終える。追加で聞きたいことがあれば、上司から質問をさせるのだ。これが出来るようになると、自然と構造化された言葉を話すことが出来る。そして、3行しか喋られないと思えば、本当に伝えなければならないことに厳選される。それが出来るようになるとだんだんと構造化も出来てくる。

 


まずは単語を抑える。そして主語と目的語をはっきりさせ、言葉を正しく用い、単文を3行で伝える。

 

最初は窮屈でカタコトのように感じるかもしれない。だがそうでもしないと日本語が不自由な、残念な喋り方をしてしまうのである。日頃から単語を抑えつつ、パニックになりそうなときほど、先程述べた話し方を実践するとよい。


第12講 日本語力を極めよ 解説動画

アソシエイトの仕事術

 

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