MENU
最新著書『コンサルが「マネジャー時代」に学ぶコト』ご購入はこちらから

新卒コンサルの道-外資コンサル女子が答える!-新卒入社編 vol.3

新卒コンサルの道-新卒コンサル入社編Q41-60

新卒コンサルの道-99の質問に外資コンサル女子が答える!
新卒入社編 vol.3

目次
考えるエンジン無料相談はこちらから

「新卒コンサルの道」とは

はじめに

外資系コンサルティングファームBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)に新卒で入社した女子 “ファンタジスタ品川” さんが、コンサルティングファームに新卒入社してどのようなBCGライフを送ったか?をQ&A方式で答えていただきました。

外資系コンサル新卒入社女子、”ファンタジスタ品川” とは?

海外大学から、新卒でBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)に入社の素敵女子。
その後、6年?くらいBCGで戦い、突如、医者の道に。BCG時代の私のお気に入りであり、今でも何かと頼りにしている人物こそが「ファンタジスタ品川」

海外大学で専攻していたのは・・・「生化学」。あ~なるほど、だから「医者」目指してるんだ!という納得感以上に、「え?理系なの?」という思いが充満しております。そんな、彼女が今回の主人公。
もう少しちゃんと聞こうとファンタジスタに聞いたら、

ファンタジスタ品川

最初の大学での専攻は生化学でした。生化学とは、生体内の化学物質(タンパク質やコレステロールなど)の機序を、勉強します。 わたしは、セレノシステインという21番目のアミノ酸を含んだタンパク質についての研究室にいました。(タンパク質はアミノ酸で構成されている。ヒトタンパク質のアミノ酸は20種だが、セレノシステインは21番目のアミノ酸) 超ちなみにですが、その研究室はボスがロシア人で、旧ソ連系の国出身の研究員ばっかりでしたw

だとさ。

「新卒コンサルの道」情報

こちらのコンテンツをより、お楽しみいただくために全体構成や、コンサル用語/BCG用語については別途提供していますので、併せてご覧ください。

新卒コンサルの道-外資コンサル女子が答える! 新卒入社編 vol.3

外資系コンサルティングファームBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)に新卒で入社した女子 “ファンタジスタ品川” さんが素朴な疑問に答えました。 ITや地域再生コンサルではなく、戦略コンサルにしたのはなぜ?コンサルティングファームの人ってやっぱりみんな賢いのですか?他Q41~60まで!

Q41. ITや地域再生コンサルではなく、戦略コンサルにしたのはなぜ?

わたしは卒後は院進学をメインに考えていたから、ビジネスにまーったく興味はなかったの。でも、食わず嫌いかもしれないじゃない?だからいろんな業界を見られるコンサル業界を選んだの。

もう、わかるわね?

せっかくいろんな業界を見たいと思ってるのに、ITや地域再生に絞る理由がなかった、ということね。

Q42. コンサルティングファームの人ってやっぱりみんな賢いのですか?

ファンタジスタ品川

全員賢いわけじゃないわよ~もちろん!!

だれがこの人に内定与えたのかしらって人も多いわ。でもそういう人は成長しない限り、昇進できずにアウトになるの。だから漉されて賢い人が残りやすい職場ではあるわね。

プライベートではとんでもなアホなのに、仕事出来る人もいれば、逆にわたしみたいにプライベートロジカルなのに仕事ではイロジカルな人もいるわ!

でも共通して言えるのは、仕事で賢くない人は淘汰されるってことね!

Q43. コンサルティングファームって時短勤務や在宅勤務できますか?

きちんと理由があればもちろん出来るわよ。ただし、テニュア(職位のことね)が低いうちは当然、取りにくいわ。
あたりまえよね、下っ端なのに時短勤務とか在宅勤務やりたいって言われても、上は「はぁ?」よ。

制度として時短勤務が可能なパターンはたいてい2つ

  • 診断書が出てる
  • 育児休暇からの復帰

在宅勤務は主に育児休暇からの復帰をするプロジェクトリーダー以上の女性に多いけど、ちゃんと仕事をまわせている人なら自宅やカフェでで作業をする人もいなくはないわ。

ただ、診断書が出てる場合を除いて、アソシエイトの間はほぼ無理と思ってほしいわね。立ち上がってないアソシエイトは必死で仕事をする姿勢がないと、ただでさえお荷物になっているのに、、、と、プロジェクトへのアサインは拒否されるようになるわ。

逆に、上司に仕事を認められている人は(たいていコンサルタント以上になるけど)割りと自由に働けるわね。アウトプットが出てるなら、さっさと帰って家で作業して問題ないわ。

Q44. 20-30代にコンサルタント経験をすることの意義は?

20-30代でコンサルタントをするってことは、基本的にはアソシエイト~プロジェクトリーダーくらいまでを経験するってことになるわね。

わたしはアソシエイトとコンサルタントしか経験してないから、その点でのお答えになるわ。 

  • 何時間働いたから、ではなく、何をアウトプットしたか、という思考の働き方になる
  • ビジネスマンとしてのマナーを叩き込まれる
  • 解決すべき論点は何か、を常に意識するので「話がわかるやつ」としていろんなレベルの人にかわいがられる
  • 美しい資料が作れるようになる
  • 数字に強くなる(高松さんみたいな例外はいるわね…)
  • どんな業界でも市場規模の試算が出来る
  • 抜け漏れに早く気付ける
  • 財務情報の試算に強くなる
  • IR情報に強くなる
  • 気持ちが図太くなって、どんな電話でもかけられるようになる
  • 情報収集にとことん強くなる。世の中にない情報はないっ!!
  • 貯金ができるので、思い切ったことができるようになる
  • 一つひとつの作業効率が高くなる

等々、挙げ始めたら枚挙にいとまがないわ!!!

Q45. パートナーになるための20-30代のコンサルタントの過ごし方は?

なるほど。明確な将来像を描いた、とっても良い質問ね。今までたくさんのパートナーのお話を伺ってきたけど、ほんとうにいろんなタイプの方がいらっしゃったわ。

  • アソシエイト時代はあまりぱっとしてなかったり、、、
  • 一方昔からスーパーエースとして上り詰めていったり、、、
  • 一度BCGを卒業されて、また戻ってきてパートナーになった

なんて方もいたわね。

だからこれが絶対!ていう答えは無いと思うのだけど、割りと共通して言えることは

  • どんなに上手く行かなくても“フテクサレナイ”心
  • オフのときも、インプットとアウトプットをしていること
    • インプットは、例えば読書とか、いろんな方とお話することとかね
    • アウトプットはいまのプロジェクト、その業界、自分のやりたいビジネスについてどうしたらいいかをふよふよと考えることね
ファンタジスタ品川

前者も後者も、かんたんだと思う?

どんなに優秀でも、優秀でなくても、諦めずに頑張り続けるのはとってもしんどいわよ。それに、オフのときにあえて何も考えない時間を作るのも大切だけど、何の制約もない中で思考を働かせるのはとっても大切。テーマ自体は仕事から離れてもいいわよ。そういうときに考えた思考が、いろんなところで活きてくるの。

ファンタジスタ品川

どう?出来るかしら??

Q46. BCGに入った時点で思い描いていた夢と今の夢、目標は違うか?違うなら、どう違うか?

細かい意味でいったらもちろん変わったわよ~~~!最初っからBCGが医師になる上での通過点だとしたら、だいぶレールしっかり系女子だわ!!でも、わたしの中でコアな部分は変わってないかもしれないわね。
小学生の時から人生の目標は決まってるの。それは後世に名前を残すこと。具体的には教科書に名前を残せばいいかなって思ってる。

正直、この目標に則ってBCGに入社を決めたわけではないの。

だから入社してからは必死に働いていたけど、ビジネスの世界で後世に名を残せるほどの人間になれるとは思えなかったわね。

ファンタジスタ品川

じゃあ医師だったら出来るの?って、質問に思った?なかなかいい線いってるわね。

BCGに残るよりはよっぽどイケてると思うわ~!

その時は、医師としてすごい手技を開発したとか、研究で成果を残したとかそういうまっすぐ専門の道を突き進んで到達するわけじゃないと思うの。

かつて公衆衛生で多大な功績を残した19世紀のドイツの医師、ウィルヒョウ(医師、病理学者、生物学者、そして政治家)みたいなイメージね。

医師という軸を持ちつつ、わたしじゃないと出来ない何かを後世に残して、名前を残してみたいものだわ。

Q47. コンサルになってから、大きく変わった価値観はあるか?

価値観、、、難しい言葉だわね。

わたしは元来、「自分はこう考える」というところから思考がスタートするタイプの人間だったの。それを理解してもらえなかったら「自分はこう考えたから、こう行動した」と、相手にも伝えてたわ。それが正しいって思ってたの。

でも、コンサルタントを経験して、「この人はなぜこういう言動をするのか」を、考える事の大切さを知ったわね。

もちろん、元々の癖ってそんなかんたんに抜けないのけど、意識的に考えるようにしているわ。そうすると例えば、なにか言動を理解してもらえなかったとき、「自分はこう考えたから、こう行動した」と、相手にも伝えるのではなく、「何に引っかかって理解できなかったのか」を考えるようになるの。

Q48.社会に対する問題意識はどう変わりましたか?

社会に対する問題意識…。なんだか難しいことを聞いてくれるわね!

コンサルの仕事をしていてわかったことは、世の中のいろんなモノ・コトは、ものすご~~く頭のいい数少ない天才がゼロから生み出されていて、世の中の大多数のものが生み出されたそれを色んな形で転用しているの。つまり、カスタマイズして、コピー。全く同じものをコピーするんじゃないの。国を越えて、だけではなく、業種、業界を越えることすらあるわ。

新サービスの立ち上げ、人事制度の再構築、M&A案件におけるデューデリジェンス、、全て他業界調査や事例調査を行って、いいとこ取り出来ないかを考えるわ。だって、わたしたちは新しいものを生み出す天才ではないから。

だから、社会に対して思うのは、もっと幅広く情報を集めてそれを活用してほしいってはがゆく思うわね。

自分たちだけでなんとかしようとしても、限界があるの。世の中の天才たちの知見を結集して問題解決にあたってほしいと思うようになったわ。

ちなみに、ある教授と医療保険制度について飲みながらお話をしたとき、考え方が厚労省みたいだねって言われたことがあるの。

コンサルを通じて、いろんな組織の全体像を見るようになるうちに、社会問題への捉え方も全体像を見るようになったかもしれないわ。

Q49. コンサルという仕事に限界を感じたことはあるか? 実際に世の中は変えられない、フィービジネスであるなど。もしそうであるならば、どのような限界があるのか?

コンサルという仕事に限界を感じたことはないわねぇ。というか、「仕事」というものって、水物だと思うの。常に形を変えて進化していく。有形のものではないから、限界を感じないのかもしれないわね。

クライアントに提案し、NOと言われたら限界かしら?NOと言わせる何かがある、もっといいものにしようって思うわね。

契約期間が終わったら手を離れる、つまり限界に到達したってことかしら?クライアントをコンサル漬けにしたくないわ。パートナーだけど、そこの社員ではないの。軌道に乗せるのが腕の見せ所だと思うわ。

ポジティブなだけかしら。どんな案件でも、よく出来ること、まだまだ出来ることがいっぱいあって、でも逆に期間を限定することに意味があって。

こうやって考えると、コンサルって限界知らずな職種だったわ!!

Q50. 新卒よりも中途でBCGに入るひとのほうがパートナーまで上り詰めるひとが多いと聞くが、果たしてそうなのか? 事業会社からキャリアを始める方が良いコンサルタントになれるのか?

ファンタジスタ品川

一つ目の質問の答えは、yes。二つ目の質問の答えはcase by case。

まず、一つ目からいくわね。パートナーたちのバックグラウンドは、明らかに前職がある人が多いわね。ただ、コンサルティング会社は、かつて別の業種の人がパートナーとして働き始め、会社が大きくなってから新卒を採用し始めたの。新卒がパートナーになるまで、最速で10年。新卒出身パートナーの数が飽和するまでまだまだ時間がかかるわ。だから今の数の差では単純比較出来ないわね。

では、事業会社からキャリアを始めるほうがいいコンサルタントになれるのか?

これも。。。一概にはyesとは言えないわねぇ。どっちもパッとしない人、いるもの。うふふ。逆に、どっちにもとても尊敬できるパートナーはいるわ。

ただ、確率としては新卒から良いパートナーになれるほうが低いわね。新卒は、全てのテニュアを経由しないとパートナーになれないの。つまりいいアソシエイト、いいコンサルタント、いいプロジェクトリーダーでないと、UP or OUTの法則が適用される。いいアソシエイトであることは、いいパートナーの必要条件ではないから、アソシエイトとしてエースでもパートナーになれるとは限らないわ。

一方、中途採用の場合は、元々パートナー候補として採用されることもあるもの。

そういうのを置いておいて、新卒と事業会社、どちらからキャリアを始めるほうがいいコンサルタントになれるか。

私見になるけど、あまり変わらないわね。新卒といっても、結局特定の業界/業種を専門にするから、専門性はつくし、その業界/業種を横に広く知ってるのは強いわよね。

事業会社から始めると、その業界/業種が身に染み付いた状態からスタートしているから、専門性を新たに獲得する必要はないし、その企業に関しては新卒コンサルタントでは知り得ないくらい深く知ってるわね。でも、自分がいた企業で得た知見しか必要じゃないわけじゃないから、結局あまり変わらない気がするわ。

Q51. BCGではパートナーになるまで働くひとよりも、ポジティブな意味で別のキャリアを選ぶ人が多いと聞くが、そのタイミングはどのような時なのか?

なかなかおもしろい質問ね!

入社・昇進直後はまずないわねぇ。昇進直後に転職するとなると、推薦してくれた上司に申し訳ないし、昇進直後はモチベも上がるから、もうちょっと働こうかなって思わね。

やっぱりいちばん多いのは、次の昇進期限の1年~半年前くらいかしら。そのテニュアで、それなりの期間働いて、このままさらに昇進していくことが自分に向いているかどうか考える時期だし、ある程度仕事を回すことになれてくると、いろんな会社から声がかかってきて、彼らに会いに行く時間とか作れちゃったりするから!

Q52. 事業会社や金融、起業、ターンアラウンドマネージャーに転向する方が多い中、医者というキャリアを新しく選ぼうとするのは、BCGでのどんな経験が影響しているのか?

正直、BCGでの経験はほぼまったく影響してないわね。

もともと理系、特に生化学に興味があって、研究職か医療系に従事すると幼少時から大学時まで思ってて、なぜかBCGに来ちゃった❤という出自なの。大学卒業するときも、医学部編入や学費のかからない防衛医大は検討したわ。

だから、転職を考えたときに、転職、BCG残留、そして3つ目の選択肢として医師、というのは割りと自然だったのよね。

強いて言うなら、BCGというサラリーマンのある意味最高レベルの世界をみて、やっぱりビジネスにそこまでの興味を持てないなと、土日もふわふわビジネスのことを考えたいっていう欲求がわかないなと気づいたからこそ、他社に転職ではなく、元々興味の強かった医師としての道に飛び込んだというのはあるかもしれないわね。

Q53. コンサルティングファームを選ぶ際に、就活生として1番重視していたのとはなんなのか? 何がマッチしてBCGにはいったのか?

就活生として一番重視していたのは、なるべくジェネラルであること。もともと研究者になるために大学院に行こうって思ってたから、特にどんな仕事にも興味はなかったのよね。研究者採用は院卒からで、まだ学部のわたしは対象外だったし。だから逆に、いろんな業界や業種がみられる仕事がいいなって思ったの。あとは強いて言うなら日本になるべく大きなものが還元できる仕事。

そういう意味では、業界・業種に縛りがなく、日本を代表する企業の戦略に提言が出来るコンサルがいいなあって思ったの。

その中でも、どういうコンサルがいいか?って言うと、日本になるべく大きな還元が出来るという点から、ITよりは経営戦略系がいいなと思ったわ。実はM社は受けてもいないの。それは応募に必要なエントリーシートのテーマが、な~~~~んか、いけ好かなかったから(笑)

具体的な内容はもう覚えてないのだけど、なんか「エリート。来たれ!!」って感じで、「はぁ。。」って思っちゃったのよね。

10年前の当時、海外大生の新卒採用ってまだほとんどやられてなくて、マッキンゼーと、BCGだけだったの。で、マッキンゼーを排他した結果、BCG一択という結果に。無事内定をもらえてよかったわね(笑)

Q54. 外資系コンサルは日系のコンサルよりも扱う案件、額のスケールが大きいイメージがあるが、そうなのか?

日系のコンサルって、ドリームインキュベータくらいしか知らないから、正確なところはわからないわぁ~~。

日系か外資系か、ではないけど、やっぱりブランド力で案件や額の大きさは変わるわね。ブランド力が高いファームのほうが大きな企業、大きな案件を扱うことが多いとは思うわ。でも、Tire1ではないファームでも、小さな案件から入って、じわじわと大きな案件を取る、ということもあるわよ。

額に関しては、ほんとうにブランド力次第ね。コンサルって、商品がマンパワーだから、値下げしようと思えばどこまででも下げられてしまうの。だからこそ、Tire1よりも安価でプロジェクトを売ることで、入り込んでくるファームはたくさんあるわ!そういうファームがいる中で値引きをせずに売るには、きちんと一定以上のクオリティを提供しないといけないわね。

Q55. 外資系コンサルって「”一”アジア支店」なので、日系のファームとそれほど案件は違わないのか? クロスボーダーの案件に対しての日本の支店の裁量権はどれくらいあるのか? 

Q54の続き、ね。Q54でも言ったけれども、コンサルとしてブランド力が高いファーム(結果的に外資系ファームになるわね。)は、歴史も長いから、大きな企業に入り込んでいるし、大きな案件を提供していると思うわ。BCGにいて、正直競合として名前が出るのはマッキンゼー8割だったわね。業界によっては、その業界に強いファームが競合になることはあったけど。

クロスボーダーの案件に対しては、どのオフィスのパートナーが売ったプロジェクトかによるわね。海外オフィスのパートナーが売ったプロジェクトで、日本オフィスからもメンバーを募ってくるときは、基本は売ったパートナーの指示に従うわ。逆に、日本のパートナーが売ったプロジェクトなら、海外オフィスのメンバーはあくまでサポートという位置づけになるわね。だって、クライアントに責任を持つのはそのパートナーだもの!

Q56. ファンタジスタさんは入社面接のときどんなことを聞かれて、どう答えたんですか?参考までに教えてください 

わたしが聞かれたのは、

面接官

ピザーラの売上高はいくら?売上高倍増するには?

と、

面接官

(手元にあった)ボルビックの売上本数は何本?売上倍増するには?

だったわね。

たしかどっちも、試算のほうは、

  • 日本人口を年代別に何人いるか割り出して、各年代でどれくらい食べる/飲むか数字を適当に置く
  • 各店舗(ボルビックは小売店、自販機それぞれ)で時間帯別にどれくらい売れてそうで、各店舗等がどれくらいあるか

をかけ合わせて算出したわね。

当時海外にいて就活情報に疎かったわたしは、フェルミ推定のやり方なんてちゃんと勉強してなかったから、お粗末だわよ!売上倍増はなんて言ったかまでは覚えてないの。でもがんばってひねり出した渾身の案を説明した後、

面接官

他には?

とさらりと言われたのが忘れられないわ!二の矢三の矢、ちゃんと準備すること!

Q57. 今までで楽しかった/学びのあったプロジェクトはなんですか?

今まで楽しかったプロジェクト!こう言っちゃうと身も蓋もないのだけど、やっぱりメンバーが気の置けない、楽しいメンツだと楽しいわね!

上司

品川さん、まずスーツがだめ。イケてる女子じゃない

と言われ、メンバーでコンビニに女性誌を買いに行き、次の日にはスーツセレクトの上下セットスーツではなく、SHIPSのオシャンティなパンツとインナーとジャケットに身を包んでどや顔で出社したのはいい思い出ね。

。。。きっと聞きたいのは、プロジェクト内容よね?

そういう意味で楽しかったプロジェクトは、アソシエイト3年目に入ったときにやった、メディア系企業の新サービス開発かしら。まず戦略的に社として今後どんな方向性でいかねばならないか、競合調査や市場調査を徹底して調べて提案し、その後実際のサービス立ち上げにまで関わったわ。

なにが楽しかったかって、いままでは一つ一つの作業を仕事として振られていたのが、10近く立ち上げたサービスチームのうちいくつかをまるっと任されたこと。その社では営業としては優秀、だけど新サービス開発なんて慣れてない、若手~中堅~ベテランまでいる有象無象のチームをまとめあげるというのは、今までにない頭の使い方をしなければいけなくて、おもしろかったわ!頭を使うことの面白さが、そこでやっと理解できたの。

学びがあった、というと、どのプロジェクトでも学びはあるのよね。その時のわたしのレベルに沿った学びが。敢えて一番最後に学んだこと、でいうと、今更?と思うかもしれないけど、「チームで動く」ということを学んだわ。

これは高松さんからの教えなのだけどね。

俺らはチームなんだから

って、よく言ってたの。最初はあまり意識してなかったけど、だんだんと、

  • 「チームだから、自分が任されたわけではない担当分野でも、困ってそうだったら手を差し伸べる」
  • 「チームだから、逆に自分が困ったときは、みんなに助けを求める」
  • 「チームだから、自分が席を離れるとき、戻るとき、ちょっとしたついででやってあげられることがあったらやっちゃう」
  • 「チームだから、みんなが円滑に働きやすく動くためにはどうしたらいいか、全体を見通す」

こういう意識がたっぷり身についたわね。これはきっと医師になった後にも役に立つって信じてるわ!

Q58. コンサルタントの三種の神器は?

あらぁっ!なにげな~く芯をついた質問をしてくるわね!!好きよ、そういうの。

端的に、まず神器を挙げちゃうわね。

  • アウトルック
  • レポートパッド
  • FF戦闘曲集

アウトルック

まず1点目。アウトルック?ああ!クライアントとメールするために必須なのね!うんうんっ!!って思ったそこのアナタ!!!

不正解~~~~!

アウトルックはね。思考を深めるのに使うの。

  • お客様とのミーティングでどんな議論をしたか。
  • これから、どんなワークプランを立てるべきか
  • 次回のミーティングに向けて、どんなストーリーで資料をつくるべきか

などなど、ぜ~~~んぶアウトルックの新規メールに書くの。アウトルックって、ワードと同じ機能を、同じショートカットで使えるのよね。だからとっても使いやすいの。しかも、その日の終わりの分を自分に送信することで、改定の過程も残せる。もしあなたが既にお仕事されている方なら、アウトルックで思考をまとめるの、オススメよ!

レポートパッド

2点目、そもそもレポートパッドって何?って思う方多いのかしらね。レポートパッドっていうのは、レポート用紙のようにパラパラ~と1枚ずつ外せる方眼紙のこと!

なぜこれがコンサルの神器なのか。

コンサルの納品物って、パワーポイントで書いた資料になるのよね。そして、お客様との議論でも、パワーポイントで作った資料で行うの。レポートパッドはね、パワーポイントの1枚1枚、どう描くかをペンで書き記す。手書きでパワーポイントのイメージを固めてからパソコンに向かうの。わたしも新卒でいろいろなやりかたを試行錯誤したけども、資料を作るのはこのやり方が一番質がいい上に、早いってわかったわ。

パッドに描く。それをそのままパソコンで打ち込む。パソコンに最初から向かうよりも急がば廻れよ。こっちのほうが断然早くていいアウトプットが出来るわっ!

FF戦闘曲集

3点目、FFって何?って思った?フレンチフライ?のおおおおおおおおおおぅっ!

ファイナルファンタジーの略よ!!

あのね。幼少期、死ぬほどやったゲームの戦闘曲を聞くと、もうDNAレベルで血が高騰するのっ!これを聞くことで、ものすごく集中して仕事できるの!!!ちなみに、未だに医学部の勉強で戦闘曲BGM集は使ってるわよ!

Q59. BCGで得たもの、失ったものは?

BCGで得たもの!それは人を慮る心
BCGで失ったもの!それは初々しさ・・・・・・・・

最近はもはや初々しさを演技してるわ・・・・・・

Q60. 1番興奮した案件は?

そうねぇ。アサインされたときに「おぉ~。。。」と思ったのは、M&A案件かしらね。

あのときはまだアソシエイト2年目で、まだまだ自分でも立ち上がったとは言えない時期。でもM&A案件って、短期間にバリエーションをやりきる必要があるから、平日は帰れないし、土日出勤も当たり前。すごくキツいのよね。つまり、働けない奴はいらない、そんなケース。しかも社内でもコンフィデンシャリティを保たねばならない、秘密のケース。

そんなケースに呼ばれたっていうのが、むしろ嬉しくて、興奮したわ!

結局、M&A自体は成立しなかったのだけど、アソシエイトとして必要な財務分析、インタビュー・座談会の取りまとめ、いろんな情報からの示唆出しといったいろんな技術を身につけられたわ。

まだまだ半人前のわたしにつきっきりになって教えてくれた先輩方のおかげだけどね! 

新卒コンサルの道-新卒コンサル入社編Q41-60

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次