慶応大学入試で出題されたフェルミ推定を解説

2022年環境情報の小論文で出題されたフェルミ推定

2022年の慶応大学(環境情報)の入試にフェルミ推定が出題されたということで、「フェルミ推定」の著書2冊を出版しているボクとしては、解説せずにいられない!ということで、本気で解いてみました。


2022年 慶應義塾大学・環境情報学部・小論文【問題】

問1-12021年に国内で購入されたシャープペンシルの本数を推定し、その数値を解答しなさい。

 

問1-2問1-1で解答した推定値を算出した根拠を説明してください。
その際、なるべくわかりやすく読者が納得できるような具体的な根拠を示してください。
数式や表を使っても構いません。
推定にあたっては受験生自身が持っている知識を 用いることを前提としてますが、手がかりとして以下の参考データに示す数値を使用しても構いません。

参考データ


慶応大学入試に出題のフェルミ推定 | 解法ポイント

この問題では、参考データが提供されていて、それを元に受験生である高校生がフェルミ推定するってことで、受験生は大変だったと思います。


大前提として、「フェルミ推定」とは、答えのないゲーム。
フェルミ推定は、調べればわかることもありますが、今回のように、調べられる環境になく、与えられた限られたデータ*で、回答していく、「答えのないゲームに対してどうやって回答していくか?」という ”思考方法” です。
※限られたデータ+自分の知識は活用可能。


この問題を解く際に、何を気にしておくのか、何をポイントに解いていけば、いい回答を導けるか?について、6つのポイントを挙げ、コンサルタントとして、そしてフェルミ推定本の著者として、ご紹介していきます。

6つの解法ポイント

ポイント1
「答えの無いゲーム」だから、2つ以上のやり方を示して、「こういう理由で、こっちの方法を選びました!」とするのがセクシー
  • 今回で言えば「購入する側(=通称、需要サイド)」を軸足にしつつも、「販売する側(=通称、供給サイド)」にも触れる
ポイント2
「答えの無いゲーム」だから、ピンと来させる勝負故、「コアユーザーがだれか?」をきっちり、描くのはウルトラ大事というか、ココよココ。
  • 今回でいえば、「シャーペン」って誰が使うねん!ってのを “正しくなくてもいいから”想像して、解答に込めるのが大事 
ポイント3
「答えの無いゲーム」だから、ピンと来させる勝負故、何かとの比較感を示して、「確かに、これがこのくらいなら、このくらいかも」とするのがセクシー
  • 今回で言えば、「シャーペン」だけに熱を上げるのでなく、「ボールペン」「鉛筆」にも愛を込めるのが大吉

ポイント4
論点(問い)を噛みしめるのは重要。通称、「フチドリ思考」できるとBEST!
  • 今回でいえば、流しちゃっていませんか?よくよく問題文を読むと、「2021年に」ですから、この部分を因数分解/値に盛り込むとホームラン
ポイント5
「答えの無いゲーム」だから、ピンと来させる勝負故、更に、もう一段踏み込むと、「オワコン」商材がテーマなことを考慮して、全盛期からの変化を思考に入れられると最高
  • シャーペンと聞いて、「最近、使っている人、いる?」感。フリクションやipadが出る前に比べるとめっちゃ減ったやん。を因数分解/値に盛り込むとホームラン
ポイント6
最後の最後に、「与えられたデータ」を極力、使うとしたら、どういう「解答」が考えられるか?最終チェックできてたら、吉
  • 必ずしもすべてを使う必要がないものの、作者の愛を存分に受け止めるとしたらで解答を作りこむと、良き。

この6つのポイントを意識して、フェルミ推定で導き出した回答で最も大事である「納得感のあるプロセスを踏んでいるか?」を実現させます。


解説動画 | 慶應大学の入試に出題された「フェルミ推定」を解説したよ。

環境情報の小論文試験。実に良い問題でした。

それぞれのポイントについては、こちらの動画でさらに詳しく解説しています。

おまけ。動画内で使用したスライド。

慶応大学環境情報小論文で出題された「フェルミ推定」問題解説の動画内で使用したスライドです。


動画内でご紹介した書籍